通常の日常生活で、どの程度の負荷を地球環境に与えているのかを計る方法として、エネ
ルギー消費をCO2の重さに換算して計算する「環境家計簿」があります。環境への負荷を
数値で把握できるのでリアルで説得力があります。
しかし、肝心のCO2の排出量を算出する電力やガス、上下水道の排出係数(排出原単位)
がバラバラで、一般市民にはとても分かりにくく、地球への負荷を分量(数字)で把握
できるからこそ人々への説得力を持つものが、これでは人々の誤解と不信を招くものと
なってしまいます。
人々が同じ換算単位で分かりあえるスタンダードな「環境家計簿」を作成し、特にウェブ
上で利用されることが多いと考えて、次の項目について改良を加え、誰でも正確なデータ
が入手できるようにしました。
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■単位を二酸化炭素換算に統一する
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CO2排出係数や排出量の単位を二酸化炭素換算に統一する。
環境省が以前、炭素換算表示が多かったために自治体系の環境家計簿には未だに炭素換算
が多いが、今は環境省も二酸化炭素換算を優先表示しています。民間系は二酸化炭素換算
表示です。一般市民は表の下に(炭素換算)等と表示されていても何のことか分かりませ
ん。炭素換算と二酸化炭素換算では3.67倍も違ってしまうのです。
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■エネルギー源の排出係数は、全国平均値をできるだけやめる
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全国平均では正確なCO2排出量の算出はできないと考え、地域別環境家計簿を作成しました。
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■Web時代に適応した環境家計簿
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ネットはどこからアクセスがあるかわかりません。例えば那覇市民が環境家計簿を試し
たいとして、他県の環境家計簿等を利用して算出した場合、落差のある数値を知ること
となる可能性があります。地域を一度確認する必要があります。
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