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自転車・レンタサイクル(貸し自転車)

自転車

CO2を排出せず、健康にも環境にも優しい交通手段、自転車。 世界は、今、空前の“自転車ブーム”に沸いています。 自転車は、自動車などと比較して、移動距離あたりに必要とするエネルギーが少ない、排出ガスが 発生しないなど、クリーンな移動手段として見直されています。

欧米諸国では、1990年代以降自転車が環境や健康にもたらす効果を重視し、自転車を都市交通の 重要な担い手と位置づけています。鉄道車両などの公共交通機関にそのまま自転車を持ち込むこと ができる場合も多いです。 化石燃料の枯渇、地球温暖化、生活習慣病で膨らむ医療費といった社会問題を解決する切り札と して、欧米ではいわゆる「自転車都市」が次々に誕生しています。

米国デンバー警察の自転車パトロール隊

英国の警察は1896年から自転車によるパトロールを始めました。日本の警察は自動車とバイクに よるパトロールに切り替えていますが、交通渋滞の激しい都心部ではあえて自転車によるパトロ ールをおこなっている場合もあります。
国によっては交通渋滞の多い都市で自転車パトロールを復活させるところもあります。

アメリカではニューヨーク、ロサンゼルス 、 サンフランシスコの各市警に「バイシクル ユニット」という専従のチームがあります。
また、デンバー警察は、2008年デンバーで の米民主党大会を機に、自転車パトロール隊 を増やしています。

日本では、通勤・通学に利用されるほか日常の 買い物などに利用されています。通勤・通学の 場合、自宅から駅までの利用も多く、駐輪場の 不足や放置自転車の問題も起こっています。
最近は健康と環境への関心の高まりから、 自転車で通勤する“自転車ツーキニスト”も 増えています。

オランダのアムステルダムでは、 4人に1人が自転車ツーキニスト。 ドイツのミュンスターでは、 自転車を交通の主役と位置づけ、 市民の健康増進により医療費削減を 実現したという。

レンタサイクル(貸し自転車)

レンタサイクルとは、観光、行楽、通勤、通学、商用などの目的のために自転車を貸し出す事業のことで、従来、観光地などで行楽手段の一つとして自転車を貸すことが行われてきました。
近年では都市部における交通渋滞や放置自転車の都市問題への解決策の一つとして、小回りが利いて環境にもやさしい自転車を使用した通勤・通学や、商用などに使われることを想定したレンタサイクル(都市型レンタサイクル)が広まってきています。

レンタサイクル自転車は、放置自転車などを修理・再生して利用していることも多く、増えつづける放置自転車の緩和につながり、壊れたものを修理し利用するため、ゴミを減らすことにもつながっています。

環境の保護や、都市での渋滞や騒音、大気汚染の 緩和を目指すために、市民の交通機関の選択肢と して、都心部において安価または無料で自転車を 提供するコミュニティー自転車プログラムを実施する動きが各国でも見られます。
このシステムでは、多くの場合、自転車をどのステーションにも乗り捨てで返却することができます。

パリ市は、クルマの数を減らす政策を行っています。2007年から開始のレンタサイクルシステム 「Velib’(ヴェリブ)」もその政策のひとつです。 加入者は、24時間いつでも、市内各所に設置された自動駐輪場(ステーション)で自転車を借りる ことができます。ステーションは300メートルおきに設置されていて、自転車を使い終わったら、 どのステーションに返してもOK。

パリのレンタサイクル“ヴェリブ”

1日用チケット、1週間用、1年間の3種類あり、乗りはじめ30分以内の利用なら、距離の長短にかかわらず無料。30分を超えた時点から課金され、チケット代に使用料を加算した金額が利用者のクレジットカードから引き落とされる。
長時間のレンタルで高くなるように設定されており、このシステムが短距離移動の代替手段として提案されたものであり、各駐輪場での自転車不足を避け、回転効率を上げるためだという。
1200カ所のステーション、1万6000台を24時間、好きなとき好きなだけ使う。利用者の大半が サービスに満足しているという。

ロンドンのレンタサイクル“BARCLAYS”

パリ「ヴェリブ」の成功は波及し、ロンドン市でも「自転車革命」というプロジェクトで、2010年から、300メートルおきに利用できる6000台のレンタサイクルを導入している。これも2025年までにロンドンのCO2排出量を 60%削減するための低炭素社会への取り組みの一つで、さらに郊外の住宅街と街の中心部 を結ぶ大規模な自転車専用の高速道路を建設するなど、徹底した自転車活用に乗り出ている。
ロンドンでは自転車の盗難が多く、そのため自転車利用を控える人もいます。この問題の解決にもなるレンタサイクルは、自転車計画にも拍車が掛かっています。

日本では、東京の港区や千代田区で2014年10月から自転車シェアリング(レンタサイクル)が始まり、その他の地区でもレンタサイクルがありましたが、返却場所がそれぞれ地域内に限られていたり、少し不便でした。最近ようやく東京7区(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・江東区・渋谷区)では7区のエリアで返却が可能になり、少し広い範囲に移動できるようになりました。

また、岐阜や新潟などの「まちなかレンタサイクル」もあり、横浜、神戸、広島、仙台など少しずつレンタサイクルの輪が広がっています

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