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日本の食は本当に安全か?

日本の食は本当に安全か?

Made in Japan は安全、高品質で世界に信頼を得てきているが、このところ一流企業の神戸製鋼所、三菱マテリアル、東レ、日産など品質に関わる不正表示、検査のごまかしなどが表面化して永年築いてきた信頼が揺らいでいる。

2020年の東京五輪に提供する食についてもオリンピック基準に準拠した食材の提供が求められていた。ロンドン五輪ではすべてオーガニック食材が提供され、その後のリオ五輪でもオーガニック食材で賄われ、オーガニックはオリンピックレガシーとなっていた。

東京五輪でも当然オーガニック食材が提供される予定だったが「有機JAS」食材は量的にも調達が不可能との観測からJGAP ( Japan Good Aguriculture Practice 食材の第三者認証)の基準で調達されることになったようだ。JGAPは、GGAP(グロ-バルGAP)、EurepGap、「有機JAS」より下位の基準である。

オーガニックを広く普及させるには絶好の機会を逃してしまったのではないかと惜しまれる。 最近は東南アジアでさえオーガニック食材がトレンドとなり普及が進んでいる。野菜、畜産品、卵、魚など先進国基準で見ると日本食品は決して安全とはいえない。畜産品のアニマルウェルフェアーについても格段に見劣りのする基準である。

ローハスクラブでは “LOHASアカデミー”を通じ、コロラド州のボールダー研修で、最近アマゾンに買収されてしまったオーガニック食材と持続可能な素材だけを扱うWhole foods market(WFM)に研修を行い、オーガニックやWFMの目指す品質基準についても研究してきた。あれだけ急成長し消費者の絶対的な信頼を得ているWhole foodsの凄さは独自の品質基準に裏打ちされた商品揃えにある。 http://www.wholefoodsmarket.com/quality-standards
米国に150店舗以上カナダ、イギリスにも店舗を持つ巨大な需要をこの品質基準で揃えているのは驚きであり、よほど生産者と良い関係ができていなければ到底揃えられないだろう。

例えば、鶏はケージフリーで寝る小屋と牧草地が自由にアクセスできなければならず、GMO由来の飼料や抗生物質、成長ホルモン、動物由来の副産物を与えてはいけないなどである。日本は飼料のほぼ全量を輸入に頼るため、GMO由来にそのほとんどを依存している。日本では狭い鳥かごで飼育されているため、鶏は地面に触れることなく一生を終えるのである。WFMでは動物の福祉基準が決められており、牛、豚、アヒル、羊などアニマルウェルフェアーについて厳しく決められ守られているのである。

このような基準が農産物、花卉、畜産物全般、魚貝、化粧品、洗剤、卵などについて決められている。
WFMの品質基準の合格する食品・商品は、日本にあるのだろうか?

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