STEP 2 日常生活で実践する省エネ・省マネー


家電製品の省エネ

電気をこまめに消したり、冷房温度を1度上げたりという省エネ努力は勿論重要です。しかし
家庭の省エネは使用する器具や設備、家のつくり方にまで影響することが多く、とてもケチケ
チ作戦だけでは効果がありません。

特に新しい冷蔵庫の省電力化は目を見はるものがあります。照明装置、家庭用電化製品、エア
コン、便器やシャワーの蛇口、サッシや断熱材等のデータに基づいた学習も必要です。また、
白熱電球を電球形蛍光灯やLED電球に変えるだけでもかなりのCO2削減ができます。

ハードによる省エネ(機材)、ソフトによる省エネ(使い方)とが上手く連動してはじめて
効果的な省エネになり、二酸化炭素の削減に、ひいては家計の効果的な節約となるのです。


消費電力量

●省エネに努力すれば家計はこれだけ助かる

主な行動項目
年間の節約量
 ◆エアコン(2台分で計算)
 夏の設定温度を27度から28度に
760円 
 冷房を1日1時間短縮
1,280円 
 冬の設定温度を21度から20度に
3,280円 
 暖房を1日1時間短縮
2,340円 
 ◆冷蔵庫
 冬場は冷蔵強度を「強」から「中」に
1,770円 
 物を詰め込みすぎないよう整理整頓
1,570円 
 壁から適切な間隔で設置
1,230円 
 無駄な開閉をやめる(開閉回数を半分に)
360円 
 ◆照明器具(5灯分で計算)
 白熱灯を省エネ型の電球形蛍光ランプに付け替える
8,950円 
 蛍光ランプを1日1時間ずつ短縮
650円 
 ◆洗濯機
 洗濯物はまとめて洗う
 (容量の4割活用から8割活用へ)
3,220円 
 ◆テレビ(2台分で計算)
 2台を毎日1時間ずつ短縮
1,880円 
 ◆温水洗浄便座
 季節ごと洗浄水の水温調節
1,370円 
 使わないときはふたを閉める
1,120円 
 便座の温度設定を1段階下げる
860円 
 ◆風呂給湯器
 間隔をあけずに入浴し追い炊きしない
5,370円 
 シャワーを使う際、1回につき1分ずつ短縮
2,110円 
 ◆電気こたつ
 温度調節を「強」から「中」に
1,130円 
 こたつ布団に上掛け、敷布団を合わせて使用
750円 
 ◆ガス給湯器
 設定温度を40度から38度に
1,910円 
 ◆ガスファンヒーター
 暖房時、温度設定を21度から20度に
2,080円 
 ◆電気カーペット(2枚分で計算)
 温度設定を「強」から「中」に
8,560円 
 ◆電気ポット
 長時間使用しないときはコンセントからプラグを抜く
2,470円 
 これらをすべて実施出来た場合の年間節約額
55,020円 
 ※日本経済新聞社 調べ


省エネ家電を選ぶと1年でこれだけ節約できる
 エアコン
21,100円 
 冷蔵庫
11,500円 
 テレビ
550円 
 照明器具
640円 
 ビデオデッキ
250円 
 洗濯機
550円 
 ガス給湯器
3,410円 
 ガスコンロ
1,060円 
                   ※日本経済新聞社 調べ

家電製品と使い方の省エネに関する情報
●(財)省エネルギーセンター

※家庭での電化製品の待機電力代は、1家庭で年間10,700円


買い物をするとき

包装が二重三重のお菓子、トレイとラップに包まれた肉や魚、家庭から出るゴミの約60%は、
容器や包装です。私たちはゴミを買ってしまっているのかもしれません。

簡易包装や環境にやさしい商品を選んで買うことがゴミを減らすだけでなく、企業やお店を変
えるポイントです。
  • 遠くでとれた食材より近くでとれた旬の食材を
  • ハウス栽培より露地栽培を
  • 高くても長持ちするものを
  • マイバッグ、マイ風呂敷
  • 詰め替えできる商品を

ゴミを出すとき

1日に1人あたり743gのゴミを排出、この処理費のための費用は
全国平均で年間18,700円掛かります。
「必要なものだけを買う」「ゴミを出さない」「繰り返し使う」ことが大切で、最後の手段が
「リサイクル」そしてゴミになりますが、徹底して分別します。
ちなみにこのゴミは1人年間224kgのCO2を排出していることになります。
(743g × 365日 × 0.84kg-CO2)





















車に乗るとき

日常生活の中でCO2を最も多く排出しているのは自動車です。低燃費、低公害車を使用する
ことでCO2は確実に削減できます。車じゃなくてもいいかなと思ったとき、公共交通機関か、
自転車を。
 駐車、停車中はエンジンを止める
  • アイドリングは10分間で140ccの燃料を無駄にします。この燃料で1,440m走れます。
 急発進、急加速、空ぶかしをしない
  • 急発進、急加速10回で、120ccの無駄、この燃料で1,240m走れます。
  • 空ぶかし10回で60ccの無駄、約620m走れます。
 車のトランクに余分な荷物を積まない
  • 10kgの不要荷物を積んだまま1ヶ月1,000km走ると、ガソリン400ccの無駄、この燃料で4,120m走れます。
 人間1人を運ぶのに使われるエネルギー
  • 電車を1とすると、自動車9、飛行機6、バス1.6、自転車?
 便利な車も一方で
  • 地球を温暖化させる
    日本のCO2排出量約12憶6千万トンのおおよそ2割を車が排出している。
  • ひどくなる騒音 自動車の騒音は、ますます悪化している。1998年の測定結果では
    全国4,688測定点のうち、環境基準を達成したのは、わずか13.2%にすぎない。
  • 酸性雨を降らせている 光化学スモッグを発生させ、酸性雨を降らせる原因物質で
    ある窒素酸化物は、全国的に4割は車から出ている。
  • ぜん息やガンを発生させる
    排気ガスは気管支炎やぜん息の原因となっている。特にディーゼル車の排気ガスに
    含まれるニトロピレンやベンツピレンは強い発ガン性を持つ。
  • アレルギー性鼻炎が増加 スギの花粉によるアレルギー性鼻炎が近年増加した。
    しかしアレルギー性鼻炎は、スギ山の近くより空気が汚れた都市部で増加している。
  • 交通事故が増えている
    交通事故は幼い子もお年寄りも容赦なく巻き込んでいく。
  • 大量の廃棄物を出す 最近の車のモデルチェンジは4年サイクルといわれる。
    廃車の75%の部品は再利用されるが、それでも廃棄物の量は約100万トン。
  • 日本人は1.7人に1台の車、世界中の人が日本人と同じように車を持つと・・・


レンタルを積極的に活用

リース、レンタル産業は21世紀の環境産業の代表的なものになると言われています。
日本人はモノを大量所有しすぎており、約8,000コ〜10,000コのモノを持って暮らしているの
です。所有することにより、機能、サービス、使用価値を買う合理性を持つ必要があります。
子供用品、介護用品、レジャー用品等借りてもよいものが・・・

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