LOHASブログ


 Health & Happiness
マクロビオティック講師/パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

パトリシオさんに聞くマクロビオティックの神髄 
ココロとカラダの健康・環境への意識を学ぶ。

 母からの最高のプレゼント マクロビオティックへのアプローチ

パトリシオさんが、マクロビオティックを始められたきっかけは何ですか?

私自身は、母親が自身の病気治療として始めたのがきっかけで、5歳ぐらいのときからマクロビオティック食を与えられるようになりました。
私の母親は元々病弱な体質で様々な内臓疾患を患い手術なども受けました。ある時を境に医師達からはもう人工透析を受けるしか治療法はないと宣告され、友人や知人を介しAlternative Medicine(代替医療)に望みを託すようになりました。
それから母は、色々な本や雑誌、新聞記事を読みAlternative Medicineについて熱心に学ぶようになり、そんなある日、久司道夫先生のスペイン講演を聴きに行ったのです。
久司先生からのアドバイスも頂き、それからの母は見る見るうちに元気になり、病気もすっかり治りました。

ですから母は私たち家族にもマクロビオティック食のすばらしい恩恵を分け与えたかったのでしょう。

マクロビオティック食に慣れるのは大変ではなかったですか?

はじめは大変でした。私はその頃まだ5歳でしたから母の作るマクロビオティック食の味や見栄えの素朴さや、バラエティーの少なさに馴染めずにいました。しかし、母は私たち家族に食べてもらえるようにと、その当時バルセロナに一軒だけあったマクロビオティックのレストランでアルバイトをしながら、色々なメニューを研究し、私たちにも食べられるように工夫をしてくれましたので、やがて私たち家族もマクロビオティックに馴染めるようになりました。

そしてその後、
私たち家族共々クシ インスティテュートのあるボストンに移り住み、久司先生から直接、マクロビオティックを学びました。
母は現在もクシ インスティテュートでマクロビオティックを教えています。

 世界観・人間愛・心とカラダの健康、生きていくすべてを学ぶ

マクロビオティックを始められるきっかけとなった、久司先生とはどのような方ですか?

久司道夫先生は、東京大学法学部在学中、桜沢如一氏に出会い、食によって世界平和を目指す思想を聞き、最初はどうしても食べ物と平和が結びつかなかったそうです。
1949年に渡米し、今では世界平和実現のため、世界各国でマクロビオティックの普及に努められ、世界的権威となられました。現在も欧米やアジア、アフリカなど世界各地でセミナー、講演会など行っています。
そんなことで久司先生が日本に行かれる時には私も一緒に同行する機会が増え、8年前にクシガーデンのシェフとして来日し住むことになりました。

現在は結婚し4人の子供と自然に囲まれた小淵沢に暮らしています。仕事があるので東京と山梨を行ったり来たりの半々の生活です。
久司道夫先生 
東京から小淵沢に移り住んだのは1年ほど前で、東京でシェフをしていた頃は本当に忙しくて、日本に来た頃、電車の中で眠りこける人を見て、どうしてこの人たちはこんなに疲れきっているのだろうと、理解できなかったのですが、自分も東京に住むようになって理解できるようになりました。ストレスが多いですね。
パトリシオさんのご一家
東京では子どもと道を歩くときも気を遣ったりと、本当、リラックスがなかなかできないのですが、小淵沢のように自然と共生できる場所は本当にいいですね。

 偏らない、バランスを取って自然叡智に学ぶこと

パトリシオさんにとってのマクロビオティックとは一言でいうとどのようなことですか?

マクロビオティックはHealth&Happinessです。私は健康も幸福もまずは全てのバランスによってもたらされると思っています。バランスとは体内環境のバランスであり、体外環境のバランスもあります。またそれら、体内と体外の環境のバランスも保たれる必要があります。バランスの取れた食事を取ることによりバランスの取れた体内環境を維持します。
もっと掘り下げていえば、良質の食物をバランスよくとる。これによりこれら良質の食物は体内で私たちの良質な血液を作り、延いては良質な細胞を作る。こうして良質な肉体を作ることにより精神のバランスをも保つことができるのです。とても単純なことでしょう?


















 食と環境は表裏一体 身土不二は環境にやさしい

その通りですね。では、先ほどのお話で体外の環境にも触れられていましたが、マクロビオティックを慣行することによって、自然環境にもよい影響を及ぼすことが可能ということでしょうか。その場合、具体的にはどういったことが挙げられますか?

そうです。日本でのマクロビオティックは、主にその玄米を取り入れた食事法ばかりが取沙汰されがちですが、本当のマクロビオティックの意味は自然のバランスを大切に考えながら生きることなのです。その主なところが食ということで、単なる食事療法ではありません。

私たちはその土地柄、季節に合った食べ物をなるべく余すところなく摂取します。それにより多くの不必要なエネルギー消費の削減、延いては環境汚染の減速に貢献できていると言えるでしょう。具体的に言えば、その土地で取れたものを摂取することにより輸送によって起こるエネルギー消費の減少に貢献することができます。
また、取れたてのものを輸送期間など掛けずにできるだけ早く消費することにより冷蔵、冷凍保存のためのエネルギー消費も抑えることができるのです。さらには旬の素材を摂ることにより人の体はその季節に対応できる体内バランスを保つことができます。
例えば、夏野菜には体を冷やす性質があります。そして冬野菜には体を温める性質がありますね。これらのものを摂取することにより私たちは冷暖房を少しだけでも控えることができるでしょう。これも立派なエネルギー削減です。

また、マクロビオティック食では必要以上に肉は食べません。肉を食べるということはその肉を得るために何トンもの飼料を消費し、飼育のための水光熱のエネルギーを消費し、輸送、保存のためのエネルギーを消費したということになるのです。

肉をたくさん食べないということも環境保全につながります。
どういった食材を選ぶか、私たちの日常的な選択によっても地球環境は変わっていくということがお分かり頂けたでしょうか。

ますますLOHAS的ライフスタイルと言えますね。今後の活動についてはどのようにお考えですか。

今後は、あと4〜5年日本でマクロビオティックの活動をした後、他のアジア諸国にもマクロビオティックを広めていきたいと思っています。
これまでにも、シンガポール、フィリピン等で久司先生の講演会は開催されたのでこれからはそれらを含め色々なアジア諸国でマクロビオティックの料理法をはじめとするメソッドを伝授していきたいと思っています。

 パトリシオ・ガルシア・デ・パレデス Profile

スペイン生まれ。久司道夫が指導するマクロビオティック食で、母親の腎臓病が完治。クシ インスティテュートでマクロビオティックを学び、健康、環境、社会、平和の問題を解決するためには食物が重要である事を実感。卒業後は世界各地でマクロビオティックの指導にあたる。
1995年に来日し、講演、料理教室、シェフトレーニング、著作など全国で活躍中。クシマクロビオティック アカデミィ、有限責任中間法人KIJ のエデュケーションディレクター。主な著書に「あまくておいしい! 砂糖を使わないお菓子」主婦と生活社









 インタビュー後記

■鳥居美百子(とりいみおこ) LOHASコンシェルジェ
本当にすべての事においてバランスが大事であると実感しました。マクロビオティックは宇宙の秩序に基づいた大自然と調和した生活法と言われています。気候・風土に合わせた食事を摂り中庸に保つことが重要で「身土不二」「一物全体」という言葉に表されるように、身体と環境は深い関係にあり、自然の恵みをまるごと頂くことは、生ゴミもあまり出ず廃棄が抑えられます。
地球も自然界のバランスが崩れはじめると環境破壊がおこるように人もすべてつながっていて、これからは自然との共生を考え環境に配慮する時代となり、ひとりひとりのLOHASな調和のとれたライフスタイルが求められ、私自身もさらに食を通じてLOHASを広めて行きたいです。

左から津野さん、パトリシオさん、鳥居さん
■津野智子(つのともこ) LOHASコンシェルジェ
今までは、私もパトリシオさんが仰る通りマクロビオティックは食事療法の一つのように解釈していましたが、マクロビオティックは地球環境にまで貢献できるんだなぁと改めてマクロビオティックのLOHAS性を知り、これはLOHASコンシェルジェとしてマクロビオティックももっと勉強しなければ!と反省させられました。今後はアジア諸国(インターナショナルシティ)での活動を計画されてるということでしたが、できれば中東で世界平和のために!とか、自然破壊が進む前に中国で!とか見てみたいなぁと思ってしまいました。







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