LOHASブログ

 ユニークな発想と豊かな表現力で、
 チャールズ・シュルツ氏の心をとらえたアーティスト

アーティスト 大谷芳照( YOSHI )さん

ユニークな発想と豊かな表現力に満ちた作品づくりによって、チャールズM.シュルツ氏の心をとらえたアーティスト。スヌーピーをはじめ、「ピーナッツ」キャラクターを日本文字と融合させた墨書きの作品展覧会「PEANUTS-FOUND IN TRANSLATION」は、シュルツ氏の心を日本的感性で伝えるものとして、ファンならずとも絶賛。

シュルツミュージアムのオープニングでの大谷氏

 チャールズ M.シュルツ氏との親交のきっかけは?

YOSHI 大谷さんは、「スヌーピー」の生みの親「チャールズ M.シュルツ」氏と非常に親交が深かったと伺っておりますが、どのようなきっかけだったのですか?

以前、私は店舗デザインを中心に、アートディレクターとして活動していました。その折り、大阪鶴見の「スヌーピータウンショップ」の展示・内装を手掛けることになり、様々なアイデアをもってカリフォルニアのサンタローザにあるシュルツスタジオに出掛けました。

会議の席に現れたのは他ならぬシュルツさん本人です。当時はまだお元気で、さすがは世界にその名を轟かすシュルツ氏というのでしょうか、威厳のある物腰と、人を包み込むような深く慈愛に満ちた目がとても印象的でした。
最初はチョット緊張しましたよね。何といっても、「ピーナッツ」といえば全世界で2600紙に及ぶメディアに掲載された偉大な作品で、シュルツ氏はその創造主ですから。
でも、その人柄の誠実さは直ぐに理解できました。私のアイデアを何の偏見もなく熱心に聞いて、挙げ句、惜しみのない褒め言葉を送ってくれました。
「君は天才だ!」だと。当時、まったくの無名であったこの私に…ですよ。感激しました。
後に、私に「YOSHI」というアーティストネームをつけてくれたのも彼自身です。

 シュルツミュージアムをつくるきっかけは大谷さん!

シュルツミュージアムをつくるきっかけをつくったのは大谷さんだというのは本当ですか?

もとよりミュージアムをつくろうという話は、シュルツ氏の周りの人たちの間でずっと以前から上がっていたようですが、シュルツ氏本人が控えめな性格のために、その話題はいつも立ち消えとなっていたようです。それが、「スヌーピータウンショップ」の展示プランを見てから、急に意欲が高まったといいますか。こんな感じで創造性の高い楽しい施設がつくれるのなら、ミュージアムも是非つくってみたい…と、シュルツ氏本人が思いはじめたようです。嬉しい限りです。

それで、すんなりとミュージアムの建設計画に参加されたのですか?

シュルツ氏夫人のジーニーさんから、計画メンバーのコアスタッフにならないかと打診されたのは1997年のことです。

はじめてお会いしてから4年経っていました。アメリカでプロジェクトに本格的に参加するということは、日本での仕事にピリオドを打たなくてはならない訳ですから。正直、悩みましたね。でも、それが一番自然な流れのような気がして。先のことは先に悩むことにしました。

 ミュージアムの展示は?

ミュージアムでは具体的にどんな展示をつくられたのですか?

ミュージアムのグレートホールに、永久展示品扱いになっているシュルツさんとの巨大なコラボ作品が二つあります。これが館内における最大の代表作です。 










ひとつは「モーフィングスヌーピー」といって、43枚の木の板を重ねた重さ3t のレリーフです。シュルツ氏が50年間描き続けてどんどん進化していったスヌーピーの造型変化が一目で分かる作品です。

もうひとつは、まさにフットボールを蹴ろうとするチャーリーブラウンと、そのボールを支えるルーシーのお馴染みのシーンの描かれた巨大なタイル壁画です。

この壁画は横5.1m×高さ6.6mと、その大きさだけでも驚きですが、よく見ると過去にシュルツさんが描いた4コマコミック3,588枚によって構成されています。

毎年、日本からもたくさんの方々がミュージアムにいらっしゃいます。皆さん、是非ご覧になって下さいね。
木の板を重ねたレリーフ「モーフィングスヌーピー」
4コマコミックによって構成されたタイル壁画






 墨で描かれた「ピーナッツ」キャラクター

墨で描かれた「ピーナッツ」キャラクターの作品群
「PEANUTS FOUND IN TRANSLATION」のことを教えて下さい。


ファウンド・イン・トランスレーションはいわば翻訳アートとでもいいましょうか、漢字やひらがななどの文字あるいは記号と、ピーナッツキャラクターの絵をブレンドすることで、ピーナッツワールドに表現されているシュルツさんの愛、勇気、友情いっぱいのやさしい心を、私流の感性で伝えるものです。
たまたま手法が墨を使ったものが多いですが、今後どのように進化してゆくのか。自分でも楽しみです。

 PEANUTS FOUND IN TRANSLATIONの作品

第1回目の展覧会はシュルツミュージアムで開催させて頂きましたが、2005年には、東京丸の内の「相田みつを美術館」で相田氏の作品とのコラボにも挑戦しました。2006年〜2007年、銀座および名古屋の松坂屋美術館で「大谷芳照が訳した『スヌーピーの世界展』」という名の展覧会で、新作を含め56作品の新しい「PEANUTS FOUND IN TRANSLATION」を開催しました。

Photo:
© CHARLES M. SCHULZ MUSEUM
PEANUTS
© United Feature Syndicate, Inc.


アメリカでのシュルツミュージアムで開催されたPEANUTS FOUND IN TRANSLATION展










 大谷芳照 Profile

1958年 三重県鈴鹿市に生まれる。
1993年 大阪鶴見のスヌーピーのアミューズメント施設計画づくりを受託。ピーナッツの原作者「チャールズ・M・シュルツ」氏とはじめて出会う。翌年 シュルツ氏より「YOSHI」という名のアーティストネームを授かる。
1994年 鶴見のテーマパーク「スヌーピータウン」オープン。以降、スヌーピータウンショップのアート・ディレクションを担当。
1998年 カリフォルニアのサンタローザにおけるシュルツミュージアム設立計画に参画。2000年にシュルツ氏が死亡。
2002年 シュルツミュージアム開館。YOSHIのつくった展示作品が世界中で絶賛。
2004年 アメリカ シュルツミュージアムにて自らの作品展「PEANUTS FOUND IN TRANSLATION」を11月から4月までの6ヵ月間開催。






Copyright 2007 lohas club.org. All rights reserved.