LOHASブログ


 「持続可能なしあわせ」を創り出すために

ヒーラー & 起業家 / ポール・デスーザさん 

マザー・テレサとの出会いも自身の人格形成に影響しているというポール・デスーザさん。アメリカで社会福祉運営学を学ばれ、その後20年の学びと経験によって自ら開発した、「持続可能な幸せ」についての哲学。『和道』とは・・・

人種や国境の概念を越え、「ガイア=地球人」である
ポールさんの人生の使命は「人々を助けること」と伺いましたが、そのきっかけは何ですか?
インドでの家庭環境が根底にあります。私の父は石油会社に勤めていましたが、仕事とは別に自ら代替エネルギーを開発し、地元の村の人々の生活が豊かになるよう、生涯力を尽くしていました。私が18歳の時に父は他界しましたが、父の葬儀には数多くの人々が参列し、家族である私たちも驚いた程です。

 インド・チェンナイの教会前で母や友人と 
母もまた、地域の子供たちへの教育に従事し、常に人々の役に立つために尽力していました。

また、私は敬虔なカソリック教徒の家庭に育ちましたが、マザー・テレサが、親に見捨てられた子供たちや障害児のための施設『Shishu Bhavan』をチェンナイに創設するにあたり、私の両親が資金集めのサポートをしていたため、マザー・テレサは集会を行うために、私の家を度々訪れていました。
それら全ての出来事が、今の私の人格を形成していると言えるでしょう。

その後、アメリカへ渡ったきっかけは?
1986年の4月に、ある強いヴィジョンを見ました。それはインドを旅立ち、より広い世界で人々のために役立つ人生を送ることを、諭すための啓示でした。 今ではアメリカを拠点に世界各国の人々と交流を持ち、かつてのヴィジョンの通りの人生を生きています。ですから、私はインド人やアメリカ人といった人種や国境の概念を越え、自身をガイア=地球人であると思っています。

また、私の父は生前アメリカへの移住を夢見ていました。インドでは国民の大多数であるヒンドゥー教徒が勢力を握っているため、キリスト教徒は窮屈な思いをすることが多々あります。そこで、父はより自由な世界を求めてアメリカへの移住を計画していたのですが、当時のアメリカは人種差別がひどく、家族の将来を熟慮した結果、移住を実行に移しませんでした。現在私はアメリカ国籍を取得し、その後、母や妹家族も呼び寄せました。こうして今、父の夢を実現することが出来たことにも、不思議な導きを感じます。

アメリカの大学で社会福祉運営学を学ばれた後は、具体的にどのようなお仕事をされていましたか?
非営利団体にて、各国からの政治難民や亡命者救済プログラムのマネージメントをしていました。中には母国で拷問を受け、心身に傷を負った人々の支援も行いました。



インドにてキックボクシングの
練習に励む日々

その後、ビジネスの世界へ転向されたのは何故ですか?
非人助けには時に多くのお金が必要ですが、非営利団体や福祉の業界でお金を増やすことは容易ではありません。また、苦しむ人々にお金を与えても、それは一時的な対処であり、最終的な解決にはなりません。私はそれらの経験から、「人々がお金を稼ぐ能力を身につけ、心身を平和に保ち、世の中で力強く生きて行く『持続的な力』を教えたい」と強く思うようになりました。その発想が、『和道』の原点です。
そしてそれにはまず、私自身がビジネスの経験を積む必要があると思い、営業の仕事を始めたのです。最初は食品の戸別訪問セールスから出発し、IT業界で億単位のセールスの実績を上げるまでになりました。現在は、私が開発した哲学である『和道』を用いて企業再生のためのコンサルタントも行っていますが、その成功例は7社になりました。近日、この世界的不景気を乗り越えるための著書『Selling in a Recession(不況の中のセールス)』を出版予定です。


2004年ブラジルでTV収録時のポール・デスーザさん

持続可能な幸せとは・・・
ポールさんが開発した『和道』とは何ですか?
私が20年以上の学びと経験によって自ら開発した、人々が「持続可能な幸せ」を創造して豊かな人生を生きるための、哲学および方法論です。 私はこの『和道』を用い、個人向けのライフコーチングを始め、企業再生のためのコンサルタントや世界各国でのワークショップも開催しています。

和の道、英語では『Wha-Dho = The Way of Harmony』を意味します。人々が真に幸せである時、人々の「Mind・Body・Spirit - 心・身体・精神」はバランス良く統合され、同時に周囲の人々や環境などの外界とのハーモニー(調和)を生み出しています。実際、これらの調和の取れた状態で人生を謳歌している人は、決して多くはないでしょう。
和道とは「持続可能な幸せについての哲学」であり、今日の緊張に満ちた競争社会において、人々が力強く幸せに生きることをサポートするために創られました。多くの伝統的な社会の構造や慣習の変化は、世界中の全ての文化圏において、途方も無い負荷や苦難の原因となっています。『和道』は、人間の核心的なニーズに取り組み、これまでに多くの国において成功をもたらして来ました。

『和道』は、あなたが有意義かつ幸せに、喜びと繁栄、そして愛に満たされた人生を送るための招待状です。これは、あなた自身の周りの世界と調和が取れている状態を意味します。しかし、あなたがご自身の調和を取るために、周囲の状況や人々を無理に変えようとする必要はありません。まず「あなたから」変わり始め、あなたがあなたの人生で成し遂げたいことは何であるかを、しっかりとクリアにすることが重要です。『和道』は、あなたの人生の目的が何であるかを理解することをサポートします。
あなたの人生のエネルギーを満たす『 和道気功 』

「心の声=内なる声」を聞くための瞑想
『和道』の中で、瞑想や気功の教えに力を入れているのは何故ですか?
私たちの社会は、常に様々な情報や音が溢れかえり、自分にとって何が大切であるかを見失いがちです。多くの人々は、根底にある孤独感から無意識に一人になる時間を恐れ、絶えず携帯メールをチェックし、忙しいと言いつつも、仕事やプライベートのスケジュールが埋まっていることに安堵感を憶えます。そのような生活の中で、自分自身と向き合う時間はありません。
瞑想は、静寂の中で、日ごろ聞く機会のない「心の声=内なる声」を聞くために行います。ご自分の内なる声、すなわち、何があなたにとって正しいか否かを知り、あなたの魂や、より高い次元からの導きを聞くための方法は、瞑想以外にありません。この点において、あなたはあなたの周囲や心のノイズを消し、静けさに耳を澄ませる必要があるのです。
私の瞑想法は、インドのラージャヨーガ(瞑想を基本としたヨーガ行法)をベースに、私独自の学びを加えていますが、まず初めに、過去から現在に至るまでに塵のように積もった不要なエネルギー(不要な記憶、印象、問題、心身の不調など)を浄化するために、クリーニングメディテーションと呼ばれる瞑想から始めます。必要な方には、ある一定期間、この瞑想のみを続けていただくこともあります。その後、ご自分の中にすでに存在している神聖なエネルギーに気づき、内なる声を聞くためのハートメディテーションを行います。
 また、私が開発した和道気功は、ご自分の身体のエネルギーの循環を活性させ、生命力を増すことによって、地に足をつけて力強く生きて行くことに有効です。人間の身体は、分子から成り立つ一つのエネルギー体ですから、そのエネルギーの質を上げ、流れを良くすることは、身体的な改善のみならず、人生の質を上げることにも繋がるのです。すなわち、ご自分のエネルギーレベルがアップすれば、自ずと問題は改善され、不要になった人間関係なども自然と遠ざかって行きます。代わりに、これまで手が届かないと思っていた事柄の現実化や、質の高い、信頼と愛情に満ちた人間関係を築くことができるようになります。


「神聖なエネルギー」、それは具体的にどのようなものですか?
私はクリスチャンとしての教育を受けましたが、現在は特定の宗教を信仰していません。私にとっての神聖なエネルギーや存在とは、この世を創造し司る、大いなる意識や存在を意味します。それは、桜が秋ではなく毎年春に咲くことや、私たちの身体が、私たちが指図をせずとも呼吸をし、様々な細胞が日々生まれ変わっていることに見られるような、大いなる自然の摂理です。その存在を神や宇宙と表現することもあります。

ヒーラーとしての自覚が生まれたのはいつ頃でしょうか?
1990年に中国人の師匠から気功を学んでいた際、ある時一瞬の静けさが訪れました。その静けさの中に、人を癒すエネルギーを見出したのです。それは実に大きな気づきでした。その後はインドへ一時帰国し、ヒーリングの手法を磨きました。さらにアメリカへ戻ったのちに、あるネイティブアメリカンのシャーマンとの出会いがあり、彼のもとで瞑想やシャーマニズム、ネイティブアメリカンの思想を学びました。その過程において死生観も変化し、父や姉の死、離婚や近しい従弟の自殺などによる心の痛みも癒えて行きました。そして1998年のある日、宇宙の普遍的なエネルギーと繋がる新たな気づきを得たのです。

私が人を癒す時、そこに準備やシナリオはありません。目の前にいる人に何が必要かは、宇宙と繋がることによって必然的に降りて来ます。私は宇宙から放たれる神聖なエネルギーの、いわば媒介と言えるでしょう。
ネイティブアメリカンのフェスティバルに参加
ネイティブアメリカンの人々と

世界各都市、人々の悩みは・・・
日本を愛してやまないポールさんですが、そのきっかけは?
インドでの少年時代に沖縄空手を学んでいましたが、本格的に日本に興味を持ち始めたのは、1996年にカリフォルニアで日本人の居合道の師匠に出会ったことがきっかけでした。そして翌年から、師匠に会うために度々日本を訪れるようになりました。その後、居合道と共に武士道を学びましたが、その精神は、私が開発した『和道』の根底に流れています。また、2007年に日本人女性と結婚したことにより、ますますこの国が身近になりました。日本の人々、文化、食事、自然などの全てに、深い親しみと敬愛を抱いています。
2005年 居合道の師匠とのコラボレーション
日本で『和道』を広められたい理由は?

『和道』を広めることは、私個人の欲求を越えた、天命と思っています。私は『和道』ワークショップの開催のために、これまでに ニューヨークを始めとしたアメリカの各都市、ヨーロッパではマドリッド、ルクセンブルク、南米のブエノスアイレス、サン・パウロなどの世界の都市を訪れて来ましたが、各都市での人々の悩みや課題は共通しています。それは「愛、家族、健康、お金(ビジネス)、そして孤独」です。
中でも、特に日本の人々には、根本的な対策が必要に思えます。人口密度の高い都市生活の中において、物理的に人との距離が近いものの、人と人との心の繋がりは薄れ、人々の孤独感は増す一方ではありませんか? 先進諸国での自殺率が最も高いのは日本です。 東京などの日本の街を歩くと、人々は最新のファッションやテクノロジーに囲まれて一見とても豊かに見えますが、私にはこうした人々の心の痛みや叫びが聞こえてなりません。この人々の「声」が、私を日本に呼んでいるのです。
夫人の志野デスーザさんとアリゾナで


日本での『和道』ワークショップ
今4月に東京で開催された『和道』ワークショップの手応えはいかがでしたか?
日本での『和道』ワークショップは昨年末に始め、まだわずか2回ですが、すでに大きな手応えを感じています。日本の方々は欧米の方と比べてとても静かですが、内にたくさんの想いとエネルギーを秘めていることが分かって来ました。武士の時代から脈々と流れる礼儀正しさや、和を重んじる心そして組織への忠誠心や、年配の方への敬いなどの日本人の美徳は、欧米化した熾烈な競争社会の中で居場所を失いつつあり、人々のライフスタイルに混乱を招いているように見えます。

私のワークショップでは、この混沌とした社会において、ご自分の人生の意義や目的を見出し、周囲との調和を奏でながら力強く生きることを説いていますが、参加された皆様には、それぞれ大きな収穫を得て帰って頂けました。中には『和道』に賛同され、今後のワークショップを支援して下さる方々も現れ始めました。今後も皆様のご期待に添うべく、定期的に日本でのワークショップを開催し、また近い将来においては、大自然の中でのリトリートワークショップも構想に挙っています。
今年4月、日本での『和道』ワークショップ

最後に、『和道』とは「持続可能な幸せを創造する哲学」とのことですが、ポールさんにとって「幸せ」とは何でしょうか?

多くの人々が「今よりも幸せになりたい」と幸せ探しをしていることでしょう。しかし、幸せはどこか遠くにあるものではなく、また誰かが運んで来てくれるものでもありません。
幸せとは、目的のある人生を生きる過程に生まれる副産物です。幸せになるために生きるのではなく、目的意識を持って自分と向き合った結果、誰のものでもない、自分だけの幸福の形が見えて来ます。ですから、人の幸せそうな状況を羨んだり、比較をすることに全く意味はありません。「自分の本当に求めていることは何か?」「自分は何のために生きているのか?」といった答えは、自分で見出さなくてはなりません。それは天が用意してくれている、自分だけの人生のシナリオを解読する作業にも似ています。自分の凝り固まったエゴを解放し、宇宙の摂理と調和して生きて初めて、人は穏やかで力強い幸福感を感じることが出来るのです。
 
次回ワークショップ開催のお知らせをご希望の方は shino@dsouzagroup.com までご連絡下さい。


 ポール・デスーザ Profile
「和道インスティテュート」創設者
1965年生まれ。インドのチェンナイ(旧マドラス)出身。インドにて社会学を学んだのちに渡米し、シンシナティ大学にて社会福祉運営学の修士号を取得。その後アメリカ国籍を取得し、現在はオハイオ州シンシナティに、日本人の妻と共に在住。
ヒーラーとしての活動の約20年間、数多くの人々を癒し、指導し続ける。また瞑想や気功の指導者でもあり、自ら開発した哲学である『和道』にもとづき『和道インスティテュート』を創設し、米国を拠点に、日本を始めとした世界各国においてもワークショップの開催を行っている。またその理論を用い、起業家およびビジネスコンサルタント事業を行うなど、多岐にわたり活躍中







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