LOHAS EYES/ロハス・アイズ


国際有機農業映画祭 2007

国際有機農業映画祭に行ってきました。

映画を連続12時間も見たことは初めての経験であったが、それぞれ面白く世界の農と食についてたっぷり学ぶことが出来た。

朝9時から夜9時まで12時間にわたる「世界の有機農業」の映画祭がお茶の水の明治大学を会場として行われた。

「1%を選択した人々」をテーマに、世界で取り組みが進む有機農業を紹介するものだが、環境汚染、遺伝子組み替え、土壌の劣化、食料システムの寡占化等をもたらせた近代農業に警鐘を鳴らす映画を集めたものだ

米国のフィルムの「食の未来」は多国籍企業による食の支配を描いた90分のフィルムで遺伝子組み換えによる食料支配と食の安全性、新技術によって国の農業まで翻弄され、なす術のない農民を描いた力作であった。

政治的思惑と市場の複雑な関係、在来農法が失われていく過程が丁寧に描かれている。

モンサント社やダウ社、バイエル社、カーギル社などが特許という合法手段で政府を動かし、食の支配に巨額の資金をつぎこみ、グローバル化というおよそ農業とは馴染まない仕組みに組み込もうとする様が描かれている。アメリカ映画らしく実名で登場し、迫力あるドキュメンタリーなっていた。

農業の基本は「種」であり、改めて「種」の保存、伝承、そして在来種の大切さがわかる

また、米国フィルムの「農民ジョンの真実」84分の作品も面白かった。多くの映画祭で賞を獲得している作品で見応えのあるものだった。

この他、農薬蝸や有機農業に取り組むインドやフィリピン、日本のフィルムが上映されていた。



今回明治大学の教室を借りての映画祭で、300名程度の収容であまり快適とは言えなかったが、超満員でその熱気は力強く、今後も継続していける有意義な映画祭になるのではないかと感じた。


有機農業の普及に力を入れている
参議院議員のツルネン マルティさんの姿も見られた。
おトシなのに朝9時から夕方まで頑張っていました。

ツルネン議員は、日本の有機農産物を40%にすることを目指して、議員連盟で積極的に有機農業の振興で活動しています。
それにはまず、有機農産物とは何かを知ってもらうことが大切だと訴えています。



統計では、有機JAS農産物は普通の慣行野菜の0.17%といわれていて、世界の有機農業の勢いに大きく遅れをとっています。農水省も有機農業振興に重い腰を上げ、2006年有機農業振興を法制化しました。

食の安全に敏感な日本の消費者が、有機野菜に関心がないのか、手に入りにくく高くて面倒なのかは分からないが、とにかく低迷している。有機野菜は食べる人の健康に良いのは勿論だが、土壌や作る人の農薬被害をなくすという視点も大切だろう。

折しも11月27日に遺伝子組み換え菜種(キャノーラ)がオーストラリアで認可され、生産が開始されるという。当然、食用油となって日本にも2割程度輸入されるという。少し怖い話だ。

ある養豚業者の話だが、遺伝子組み換えトウモロコシと遺伝子操作をしていないトウモロコシの両方を豚に与えると、遺伝子組み換えのトウモロコシはアトから食べるという。美味しいモノはアトから食べるということではないだろう。

雑草も虫もつかない特性の遺伝子組み換えされた有機野菜が出来てくるなんて世の中になって欲しくない。







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