LOHAS EYES/ロハス・アイズ


 バイオ燃料は地球温暖化の切り札 ???













食料品の値上がりが急ピッチのようだ。マヨネーズ、オレンジジュース、大豆製品、砂糖、小麦粉など、現在報じられているものだけでもこの有様だ。家畜飼料はもっともっと深刻だ。

自動車のガソリンと混合し利用することで、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を削減する切り札としてアメリカ、ブラジルなどでバイオ燃料エタノールが盛んに利用されるようになったことが原因とされている。最近日本でも輸入されメディアで話題となった。

食料品の値上がりは、オーストラリアの干ばつによる農産物の不作も影響あるかも知れない。近年、中国が食料輸入国に転じたこともあるかも知れない。食料品の値上がりは家計を直撃するだけでなく、レスター・ブラウン氏でなくてもフードセキュリティーの面からも心配事で、特に食料の大半を輸入に頼る日本としては深刻に受け止めなくてはいけない問題だろう。食料品が直接的に石油価格と連動するという事態が今後発生するのだ。

地球温暖化は、人間の活動により排出される二酸化炭素が原因と結論づけたIPCC (気候変動に関する政府間パネル)の決定を免罪符のように利用して、食料や飼料となるトウモロコシなどをエタノールにしてしまうアメリカの政策がある。

アメリカは「E85」のようにエタノールの比率が高いので効果的ではある。

農家は遺伝子組み替えの問題もなく、農薬や相場の心配をしなくて済む農産物のエタノールへの出荷は願ってもない朗報で農家は先が見える生産体制がとれる。
フォード社のE85キャンペーン広告

つまり農家は、畑が油田になったようなもので、今後石油価格は高くなることはあっても安くなることはないという現実を考えると安定的な成長が見込めるし、政府にとっても最高の農業政策であろう。

このようなメリットに加えブラジルは失業対策としても有用な政策となっているので、この勢いは止まらない。
ブッシュ大統領は自動車用のガソリンの20%をエタノールで賄う計画を発表している。(本気かな〜?)
From the Fryer to the Fuel Tank
農民票の取り込みには有効な一手である。ハイブリットなどで技術的に差を付けられたアメリカの自動車業界にとっても、地球温暖化対策車としてエタノール車への転換はアメリカビッグスリーにとっても一時しのぎになるかも知れない。




しかし地球温暖化が深刻な事態として各国で対策が打ち出されているが、バイオジーゼルやバイオエタノールはその切り札になるのであろうか?

バイオ燃料にしても二酸化炭素は排出する。
たまたま京都議定書で植物由来はオフセットが成立するので二酸化炭素はカウントしないという人間が決めたルールであり、バイオ燃料からも確実に大量の二酸化炭素は排出されて温室効果ガスとして蓄積していて、温暖化を加速させているのである。
自然は人間の決め事に従う訳ではない。排出権取引やバイオ燃料では地球温暖化は止められない。

日本はバイオ燃料車への道を歩むべきではないし、本当にCO2の排出が少ないと言う事実に取り組まなければならない。バイオ燃料よりもCO2の排出が少ない車、CO2が出ない車の開発を進化させるべきだろう。


油を燃焼させて走る車からの脱皮、すなわち食料を圧迫しない車への取り組みを進めなくてはならない。

雑草や古材からのエタノール生産も実現するようだし、京都市の家庭廃油からのバイオジーゼル生産、菜の花プロジェクトなどは日本的な最も環境にやさしい取り組みといえるものがあり、これがこの限りでないのは勿論である。






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