LOHAS EYES/ロハス・アイズ


「不都合な真実」の意味するもの…

日本でも1月20日から「不都合な真実」が上映されている。
アメリカの前副大統領のアル・ゴアさんが地球温暖化防止について、世界中に講演してきたものを一本の映画にまとめたものだ。
地球温暖化の防止キャンペーンでもありプレゼンテーションでもある。

冒頭からゴア氏の説得力のある語りとデータを示し見るものに訴える構成は、強力で、成功していると思えた。

映像は見慣れたものが多く、ビジュアルでの感動はない。ひたすら地球温暖化防止への速球勝負なのだ。

人類が直面する地球環境への問題は沢山あるはずだが、ひたすら地球温暖化問題なのである。
地球温暖化は温室効果ガスの増大であり、主に化石燃料からのCO2の排出がその主な原因といわれている。つまり地球温暖化問題はエネルギー問題なのである。

現政権のブッシュ大統領はテキサス出身でエネルギー会社ととりわけ関係が深いと云われている。
京都プロトコルを批准せず、ネオコンといわれる石油資本と関係の緊密なホワイトハウススタッフ、中東石油の覇権をめざしたイラク戦争など、エネルギー問題のブッシュとゴアの戦いとも見える。


とはいえ現在のところ、石油に変わる代替エネルギーで頼りになるものが少ない。核はルネッサンスなくしては平和利用でさえ難しい状況だし、自然エネルギーもまだ頼りにするには時間が掛かりそうだし、植物由来のバイオ燃料も植物の栽培面積が世界的に限られている。ゴア氏にとってはブッシュ打倒の決定打とならず悩ましいところだ。


1973年の北極  → → 
 → 氷が溶けている 2003年の北極

それは映画の最後に「ライフスタイルを変えよう」というメッセージに現れていた。
「木を植えよう」「自転車に乗ろう」「出来るだけハイブリットカーに乗ろう」「公共交通機関を利用しよう」「グリーン電力を買おう」などだ。

これってLOHAS/ロハスで推進してきた「まず身近なことから・出来ることから始めよう」という呼び掛けと同じだ。ナレーションはそれなりに感動的であったが、90分に亘り、訴え続けたソリューションとしてはあまりに弱い。しかしこんな所から変えていくしか手立てはないのだろう。
この映画でインスパイアーされ、共感と行動を実践し、ゴア氏とシェアーできることになれば、効果絶大ということが出来るだろう。


美しい地球を引き継ぐ子どもたちには、是非見てもらいたいし、美しい地球をこのまま引き渡す責任のある大人にも見て貰いたいし、つまり全員に見て貰いたいものだ。





山口こういち





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